昨日(5/28)発売のファミ通(注:福岡では金曜発売)に面白い記事が。
では、どうぞ。
昨日発売されたファミ通に「著作権」を扱った記事があったのですが、それについて云々。
ブログなどSNSに、ゲーム画面をデジカメなどで撮影してこれをアップすることは、明らかな著作権侵害となる。もちろん、動画も同様で、ゲーム画面をアップするよりそちらがより重大。
当然、メーカー側は差止請求と損害賠償請求、刑事告訴を行える権利をもつと。
しかし、現実的には個人を対象とした民事・刑事訴訟に至る例は少ない。なぜか?
それは、メーカー側も一企業であり、「より多くの個人に、より多くの商品を購入してもらう立場にある」ことが大きい。
著作権を侵害し、ブログなどに使用したことによって、どれだけゲームメーカーに損害を与えたのか?
ということが実際の問題となってくるのだ。
で、ここで厄介なのが、それが必ずしも損害とはならないということ。つまり実利的な思考で問題への対処がなされるということ。
アップされることによって考えられる実利的な影響は二つ。
・受信者の購買意欲を減退させ、売り上げをマイナスにする情報が流されること。
・逆に受信者の購買意欲を促進し、売り上げをプラスにする情報が流されること。
では、どのような内容がメーカーにとってプラスになり、マイナスになるのか?
これは厳密には判断が難しい所だと思う。
メーカーへの営業妨害を目的とした明らかな中傷誹謗・非難はもちろんダメだろうが、実際にプレーしてみて実感としての感想であれば、多少手厳しい意見も仕方がないと思うし、そこは難しい。
また画像などについては、利用者が営利目的でアップしたりするのはダメだが、「これはおもしろいよ」と紹介する過程でアップする場合もある。その中で「あ、これは綺麗だ!」とか「面白そう!」「自分もやってみたい」といって購入を決める人も莫大にいるわけで、むしろ、テキストだけの文字情報よりも画像のある視覚情報の方が評価の揺らぎがなく、購入予定者自信の判断に判断の意思をゆだねることができるところもあり、そのメリットも大きい気がする。
メーカーは当然商品に売れて欲しいと思っている。それが販売側の至上命題であるわけで。
ブログによってゲームが紹介されると、それは確かに著作権を侵害することになる。が、同時にブログを見ている人にとってはそれが、ユーザー生の声を反映したゲームレビューとなり、購買意欲に多いにつながったりもする。
つまり、それがメーカー側にとって大きな販促(販売促進)効果があるということも同時に言える。
で、面白いのは、そこにある記事で
ネット上に許可なくゲーム画像・動画をアップすれば著作権侵害になるのだが、その権利者(この場合、メーカー)が差し止め請求(配信停止)や損害賠償請求をするかは、「侵害の度合い」によると。(まぁ、これは記事でインタビューに答えている弁護士さんの見解でしょうが。)
メーカー側は権利を行使しようとすれば出来るのだが、それが損害につながると一義的に言えないがために、黙認しているという現実。
また、メーカー側の人の意見として
基本的にこれらの問題について容認、とあるのが面白い。
ただし、以下の点で問題のあるものはやはり容認はできないと
・営利目的やゲームイメージを損なう内容
・事実と異なったり、悪意のあるもの、著しく損害を及ぼす内容
で、ここのメーカー側の人のコメントが他にもあるのですが、実に温かく、ありがたいコメントなのです。それについては実際の記事をご覧になってくださいね。
で、ここで質問。
私は週刊「ファミ通」の熱心な読者の1人なのですが、毎回なされる「新作ゲームクロスレビュー」。
あれで、悪評がなされると、私個人としては購買意欲が減退するのですが、あれはいいのでしょうか…?
(もちろん信じるか、信じないかは個人の判断にゆだねられているのでしょうから、ファミ通信者でない人が見ても、気にしないのでしょうが。購入の指針にしている人も多いと思います。)
でも、あれでゲーム会社におもねるような内容ならレビューといえない訳で、今度は「ファミ通」のブランドともいえる記事の信ぴょう性にかかわってくるし。
評価っていうのは難しいものですねぇ。
でも、大切なことは、ブロガーがメーカー側の好意に無遠慮に甘えるのではなく、こういった問題を直視してきちんと把握しておくこと、そして個人の自覚と責任をもって行動することではないかと思います。
(そうするとやはり、私も画像や動画は消すべきなのでしょうが、そこは個人の自覚と責任で!要請があれば速やかに消そうと思います。)
スミマセン。冗漫な文章となってしまいました。では。このへんで。