どうも。
チャモロウです。
本日は本の紹介。
古典的コズミックホラーの名著として名高い、
ラヴクラフトの作品です。
『暗黒の秘儀』。
私はウルトラシリーズのように、
非日常の世界から怪獣がやってくるお話って大好きなんですけど、
現代の人が空想する超常的な怪獣物語の先駆って誰なんだろう?って、
常々思うんですよね。
で、ラヴクラフトは、まさにその一人ではないかと。
この本が書かれたのは第一次世界大戦の頃から第二次世界大戦の時代ですよ。
その時代に、
海底や宇宙、あるいは異次元から怪獣(のような存在)がやってきて人々を襲うんですよ。
これってすごくないですか?
怪獣でないものならば、H.G.ウェルズの書いた1898年の『宇宙戦争』が有名ですけど、
あれはタコ型の宇宙人がトライポッドなる巨大なロボット兵器にのって地球を蹂躙するって話で、
怪獣じゃないんですよね。
ラヴクラフトも厳密に言えば怪獣ではなく、神々ということになるんでしょうけど、
描写が巨大なモンスターだから、怪獣以外の何物でもない。
世界が二度の大戦で混沌としていた時代に、このような空想科学小説をよくかけたなぁ、
と本当に感心します。
そのインスピレーションは一体どこから得たのでしょうかね。
もちろん、
怪獣話だけでなく、魂を交換することで生き続ける人物のお話であったり、
人工生命保存法なる手法を用いて、死んでもなお生き続ける男の話であったりと、
非常に面白い話も載っています。
このように
超常的なものからSFチックなホラーまで、
扱っているテーマは幅広いので、いつもとは違うホラーをちょっと楽しみたいという方も、
一読してみることをお勧めいたします。
ちなみに、
ウルトラマンティガのラスボスは「ガタノゾーア」といって、
クトゥルー神話が元ネタの怪獣でしたね。
ただし、本日紹介した小説『暗黒の秘儀』には登場しませんが。
というわけで、
本日はここまで。
では。
posted by チャモロウ at 23:59|
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